令和6年2月17日(土)にイオンモール綾川にて中讃ブロック担当で行われました。相談数が137名もの多くの方が当ブースに来られ、熱心に説明を聞いて頂きました。相談・助言内容-「家具から身を守る」ための方法として、「家具から身を守る」ことを重視し、その方法について相談者と話し合いながら、先ずは簡単にできることから始めるよう助言しました。
方法1:寝る部屋、人が集まる部屋に家具を置かないように助言
大型のタンスや本棚は寝る部屋には置かない工夫を資料で説明した。
方法2:部屋にある家具の向きを見直す。下敷きにならない、出入り口をふさがない。
・家具が転倒した時でも、家具の下敷きにならない向きを話し合った。
・若い方や中年の方には高いタンスは向きを変えるとか、低い高さの家具を置いている等の工夫がなされた方もいた。
・高齢者は、このことを意識している方が少なかった。
方法3:家具の重心を下げる
・本棚は奥行きが短く高いため転倒しやすいことを資料で説明。部屋に置く必要がある場合は、重い本は下において重心を下げて倒れにくくすることを、「重心高低による安定度体験用具」を用いて説明した。
・高い位置に、ガラスに入った飾り類を置いている方が見られた。ガラス類が高い位置にある場合は危険であることを話し合った。
方法4:家具を固定する 説明資料を見せながら具体的なイメージを高める.
<家具固定の5つの方法と効果>
(弱) ストッパー式
↑ マット式
突っ張り棒
↓ ベルト式
(強) L型金具
防災士が固定した家具固定の写真を見せながら説明した
<家具固定の概要>
・壁や柱に直接固定(ネジ止め)タイプ ネジをしっかりとめる箇所が重要
・ネジ止めをしないタイプ 突っ張り棒とストッパー式の組み合わせ
・突っ張り棒をする場合の位置、補助板の必要性
方法5:家具・収容物の落下を防止する方法
連結金具、扉開放防止金具の説明 「ラッチ種類による扉開閉比較用具」を用いて説明
今後の課題としては、
〇高校生から若い夫婦と子ども連れは、家族全体が若く防災意識や様々な対策を考え取り組んでいる方が多く見られた。
〇中高生や若い方は防災の情報量が多く、意識が高いことがうかがえた。
〇70歳以上の高齢者は相談相手や注意してくれる人がいないため、身を守る方法についてわからない方が見られた。情報量が少なく、逃げるのに時間がかかるだけに、今後の検討課題と考えられた。