「災害時のスマホ活用」をテーマに、基礎・応用編に分けた勉強会の第2回目です。
冒頭、東日本大震災発生時の仙台空港内を利用者が撮影した動画を視聴しました。止まない揺れ(3分ほど揺れたそうです)のなか、レストラン内の食器が割れたり、イスやテーブルが動揺したり、壁にかかる絵画は傾き、ガラスが割れ散る音とあわせて、あちらこちらで人々の悲鳴にちかい声、空港をめがけて接近してくる津波の姿まではっきりと記録されているものでした。
震度6強のリアルな映像を見た後、「いま、もしここで同じ規模の地震が発生したら?」と仮定して、とるべき行動(室内・屋外)を確認しました。
揺れているときは身を守ることで精一杯ですが、揺れがおさまった後にスマホを使って情報を得ようとする方は多いと思われます。
その操作時に留意すべきポイントとして、
① 防災アプリなどで状況を確認(信頼できるサイト)
② LINEで安否確認(必要に応じて現在地の送信)
参加者によるグループLINEで位置情報の送受信を練習(前回の復習もかねて)
③ 通信できないときは「171」災害伝言板の利用
「171」「Web171」は相互が使用方を理解していることが大切なので、体験利用ができる日に試しておくこと
④ 画面の明るさを下げる(省電力モードに設定する)
⑤ 画面ロックの時間を短くする(使わないときはすぐにロックする)
AndroidとiPhoneによる操作の違いを一覧にしたプリントを配布、バッテリーの節約方法につき、実際に端末操作をして確認
端末のヴァージョンやメーカーによる多少の違い等はあるものの、知らない機能の紹介に参加者からは感嘆の声が放たれることも。
講師の山下さんは、日頃よりスマホの使用法についてご指導されていることもあって、操作の説明が丁寧で分かりやすいことはもちろんですが、防災士の立場で数多の情報から何を選択すべきか判断するメディアリテラシーを高くお持ちです。共有していただいたサイトやアプリ、資料をどのように使っていくか、はたまた皆さん自身が自分にあった活用術を見出していくか、学びをいかして試していきましょう。
2024.10.19(土)10:00~12:00
場所:高松ミライエ6階 男女共同参画センター(学習研修室2)
講師:山下 倫奈さん
聴講:12名