2024/9/20

中讃ブロックの防災学習への支援

香川県防災士会中讃ブロックでは、丸亀市立岡田小学校で防災学習の支援を行っている。
昨年度から始め2年目の開催で、今年は9月2日(月)の始業式の後、3時間目の授業として45分間の防災学習を行った。
特徴は、初年度に児童の成長に合わせた学年ごとのテーマを設定し、原則、変更しないということ。
したがって、1年生から防災学習を受けた児童が、6年を卒業するころには体系的に防災の知識を身に付けられるようになっている。しかも、各クラスに防災士が張り付き、いつもの教室で授業を行うから、生徒は日常の感覚で授業をうけることできる。
この方式は、防災士側にもメリットがある。
というのは、テーマを固定するため資料やシナリオは使い回しができ、新人が受け持つことになっても労力や精神的負担を軽減することができる。
また、希望者には授業風景を自由に見て回ることができるようにしており、次年度からの参加を促しやすくしている。
岡田小学校は、1年と5年が1クラス、他が2クラスの計10クラスしかないが、平日に10人の防災士を確保するのは簡単ではなかった。それでも、1クラスは新人とベテランの2人で行うなど、意欲のある新人が徐々に慣れることによりこの支援活動に参加しやすいシステムとしている。

 さて、私が担当した4年生では、休み時間に地震が発生した場合、どのような危険があるか、それに対してどのように行動すればよいかを班ごとに話し合ってもらうことにした。この時、先生がランダムに、司会、書記、発表者を指名したにもかかわらず嫌がる子は一人もなく、時間内に着々とみんなの意見を集約しホワイトボードに記入し発表することができた。昭和生まれの私の時代と今の子どもは違うなと思った。また、地震に対して基本的な知識は身につけており、発表内容に対して修正や追加するようなことはほとんどなかったということをご報告したい。